累計3億円を得ている栗原久美子です。

第1章:何を売ればいいのか分からない、で止まっていませんか
海外に向けて何かを売ってみたい。そこまでは決まっているのに、次の一歩で足が止まってしまう。何を仕入れればいいのか分からない、仕入れ先のあてがない、そもそも自分に見る目があると思えない。ご相談をいただくとき、いちばん多いのがこの手前の悩みです。
売る場所の作り方や、荷物の送り方は、調べれば出てきます。ところが「何を」の部分だけは、誰も具体的に教えてくれない気がしてしまう。そこで止まったまま、気づけば半年が過ぎている。もったいないのは、この時間のほうです。
第2章:仕入れ先は遠くにあると思い込んでいました
始めたばかりの方とお話ししていると、仕入れ先の話になったとたん、みなさん少し遠くを見るような顔をされます。問屋さんとつながらないといけない。卸の口座を作らないといけない。地方の骨董市まで足を運ばないといけない。自分の生活から離れた場所に、正解の入り口があると思っていらっしゃる。
その気持ちはよく分かります。私も、良いものを見つけるというのは、人が知らない場所まで行くことだと思っていた時期がありました。誰でも入れる場所に並んでいるものは、もう誰かが売っているはず。そう考えるほうが自然です。
けれど実際に売れていくものを見ていくと、この思い込みが足を引っ張っていることがあります。遠くばかり見ていて、目の前にあるものを一度も見ていない。私自身、それを思い知らされた出来事がありました。
第3章:メルカリで1万円の指輪を見て、正直がっかりしました
あるとき、メルカリを眺めていて、ひとつの出品が目に留まりました。アニメのキャラクターが身につけている、おもちゃの指輪です。もとは千円ほどで買えるような、子ども向けの安い品でした。
それが、一万円で出ていました。
そのとき最初に思ったことを正直に書きます。これが一万円、でした。作りも見た目も、私の好みからは遠い。むしろ、ダサいと思いました。買う人がいるのだろうか、とも思いました。
ただ、その値段で出ているという事実だけは、消えずに残ります。私がどう感じるかということと、その品にいくらの値がつくかということは、まったく別の話でした。
第4章:ダサいという感想を横に置いて、三万円で出してみました
そこで、自分の感覚を判断の材料にするのをやめてみました。同じ品を、三万円で出してみたのです。一万円で出ているものを、その三倍で。
普通に考えれば強気すぎます。値段を下げるならまだしも、上げる理由がどこにあるのか、と自分でも思いました。それでも出してみたのは、探している人にとって大事なのは値段ではなく、そもそも見つかるかどうかだと感じていたからです。
日本にいると、こういう品はコンビニの前でも、フリマアプリの中でも、当たり前のように目に入ります。けれど海外でそのキャラクターを好きな方にとっては、当たり前ではありません。売っているお店が近所にない。日本語の出品ページは読めない。買いたくても、たどり着く道がない。そこに、値段では埋まらない差があります。
そして、三万円のまま売れました。値下げの交渉もなく、そのまま。
画面を見ながら、しばらく手が止まりました。私がダサいと思ったものを、地球の反対側で、ずっと探していた方がいた。その事実のほうが、金額よりも強く残っています。
第5章:売れるかどうかを決めているのは、私ではなかった
この一件から、商品を見る目つきが変わりました。
かっこいいか、ダサいか。好きか、嫌いか。それまで私は、無意識にその物差しで仕入れるものを選んでいました。でも、お金を出してくださるのは私ではありません。決めるのは、それを探している方です。
自分の好みを脇に置けるようになると、目に入ってくるものが一気に増えます。今まで素通りしていた棚の前で足が止まるようになる。見る目がないから始められない、という悩みは、実は見る目の問題ではなくて、誰の目で見るかという問題だったのだと思います。
第6章:スマホの中に、仕入れ先はもう入っています
この話でいちばんお伝えしたいのは、指輪そのものではありません。特別なルートを持っていなくても、誰でも開けるアプリの中に、売れるものは並んでいるということです。
フリマアプリ、近所のリサイクルショップ、家の近くの中古店。そこにあるものが、海を越えたとたんに、簡単には手に入らない品に変わります。日本にいるというだけで、私たちはその入り口に立っています。
海外のお客さまとのやり取りに必要な英語も、身構えるほどのものではありません。商品の状態を伝えて、発送の連絡をして、質問に答える。使う言い回しは限られています。今は翻訳も、下調べも、商品画像の準備も、Geminiのような無料の道具で足りてしまいます。
ただ、道具があれば売れるわけではないのが正直なところです。何をいくらで出すか、その値付けの感覚だけは、実際に売ってきた人から教わるのが、いちばん早いと感じています。
第7章:今日、アプリをひとつ開いてみてください
大きな準備はいりません。今日、スマホでフリマアプリを開いて、自分が好きではないと感じるものを、あえて三つ探してみてください。それがいくらで出ているかを見るだけでいいです。
好みではないのに値段がついている。その違和感に気づけたら、もう仕入れは始まっています。私も、その違和感ひとつから今の仕事につながりました。
海外向けの販売の始め方や、値段の決め方については、メルマガでもう少し具体的にお話ししています。よかったら覗いてみてください。
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<<<今日の一言英語>>>
This one is hard to find outside Japan.
(ディス ワン イズ ハード トゥ ファインド アウトサイド ジャパン)
意味:これは日本の外では手に入りにくい品です。
使用例:海外のお客さまに商品の価値をお伝えする場面で、
「This one is hard to find outside Japan.
(これは日本の外では手に入りにくい品です)」
と伝えると、値段の理由が自然に伝わります。
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