累計3億円を得ている栗原久美子です。

第1章:やろうと決めた日から、三か月たっている
やってみようと決めた日から、もう季節が変わっているのに、まだ一つも動かせていない。手元にあるのは、調べたことをまとめたメモと、開いたままのブックマークだけ。そんな状態で止まっている方は、思っているよりずっと多いです。
最初は軽い気持ちだったはずが、調べるほどにやることが増えていきます。ちゃんとやるなら道具も揃えたい、名前も決めたい、写真の撮り方も覚えたい、資金も少し用意してからのほうが安全。気がつくと、始めるまでの下準備が十個くらい並んでいます。
その十個は、どれも間違っていません。全部やったほうがいいことばかりです。ただ、十個が終わる日は、たいてい来ません。
第2章:ちゃんとやろうとするほど、一歩目が重くなる
ご相談を聞いていて多いのが、始める前の計画が立派すぎるという場合です。月にいくら、そのために何品、そのために何を用意して。紙の上ではきれいに回っていますし、話していても楽しい。
ところが、その計画は一つ目から動きません。最初の一手が「三十品まとめて揃える」「機材を買う」「教材を全部見終える」のように大きいからです。大きい一歩は、まとまった時間とまとまったお金がないとまたげません。そして、まとまった時間は日常の中に落ちていません。
そのうち、始められない自分に理由をつけ始めます。今は仕事が忙しい、来月から、環境が整ったら。準備が足りないのではなく、一歩目の大きさが自分の生活に合っていなかっただけなのに、本人には気持ちの問題に見えてしまいます。ここが、いちばんもったいないところだと思っています。
第3章:先に進んでいる人は、驚くほど地味に始めている
半年後に先へ進んでいる方の始まりを聞くと、拍子抜けするほど地味です。家にあった使わない小物を一つ出してみた、というくらい。写真もその場でスマートフォンで撮っただけ、説明も数行。あとから見れば恥ずかしくなるような内容から始まっています。
差がつくのは、そのあとです。小さく始めた人は、最初の一つが動いた時点で、本にも動画にも載っていないことを知ります。梱包に思ったより手間がかかること、送料が計算と違ったこと、聞かれる質問がだいたい同じであること。それを持って二つ目に進むので、二つ目からは同じところでつまずきません。
一方、大きく始めようとしている人は、半年たっても一つ目に入っていません。詳しくはなっているのに、自分の手で確かめたことが一つもない。分かれ道になっていたのは、才能でも情報量でもなく、実際に一往復した回数のほうでした。
第4章:最初の一往復を、できるだけ短くする
私が何かを始めるときに気にしているのは、うまくやることよりも、一往復がどれくらいで終わるかです。
出して、買われて、送って、入金される。ここまでで一往復と数えています。これが二週間で終わる形にしておくと、半年で十回以上まわせます。三十品揃えてから、と考えると、一往復目に入るまでに三か月かかることもあります。同じ半年でも、手元に残るものがまるで違ってきます。
短くするために、お金を使う場面はできるだけ後ろにずらします。仕入れも、道具も、有料の場所も、一往復して手応えを見てからで間に合います。家にあるもので一往復目を済ませると、失うものがないので手が軽くなります。
それから、始めるときに規模を決めません。何品やる、いくら稼ぐ、という数字を先に置くと、その数字に合わせて準備のほうが膨らんでいきます。まずは一つ、と決めておけば、今日の三十分でまたげます。
一往復が終わったら、増やす前に一度だけ振り返ります。どこで時間を取られたか、どこで手が止まったか。そこだけ直して二往復目に入る。うまくなってから量を増やすのではなく、小さいまま回数を重ねているうちに、いつのまにかうまくなっていました。
第5章:小さく始めた人は、方向を変えるのも早い
小さく始めることのもう一つの良さは、合わなかったときにすぐ向きを変えられることです。
大きく始めてしまうと、途中で違うと気づいても引き返せません。使ったお金と時間が惜しくて、合っていないやり方を続けてしまう。小さく始めていれば、違うと思った時点で別のやり方を試せます。半年のうちに三つ試した人と、一つのやり方に半年しがみついた人とでは、見えている景色がまったく違ってきます。
思い切りのいい人が早く進むわけではありません。一回の賭けを小さくしている人が、そのぶん何度も打てるので早いだけです。
第6章:一品から始められるから、続けてこられた
小さく始めるやり方がそのまま合う仕事の代表が、海外向けの販売だと感じています。
最初の一品は、家にあるもので構いません。出すこと自体にはほとんど費用がかからず、動かなければ次を出せばいい。一つ売れた瞬間に、海外へ荷物が届くまでの流れがひととおり分かります。事務所も、社名も、まとまった資金も、必要になったときに考えれば間に合います。
英語も同じで、話せるようになってから始める必要はありません。商品の説明と、短いやり取りができれば成り立ちます。翻訳も、調べものも、今はGeminiのような無料の道具で足ります。
ただ、道具が揃っても、何を選んでいくらで出すかが分からないままだと、一往復目で止まってしまいます。そこは先に結果を出した人に聞いたほうが、迷っている時間が短くなります。
第7章:立派な計画より、今日またげる一歩を
やろうと思っていることを、いちばん小さくすると何になるか。今日はそれだけ決めてみてください。
三十品ではなく一品、教材を見終えるではなく最初の一本、貯めてからではなく手元のもので。小さすぎて意味がないように思えるくらいで、ちょうどいいです。意味があったかどうかは、一往復してから分かります。
半年後に差がついているのは、計画の出来ではなく、その間に何往復したかです。大きく描いた計画は、今日の三十分の中には入りません。入るものだけが、実際に動いていきます。
海外向けの販売や、英語を使った副収入の始め方については、メルマガでもう少し詳しくお話ししています。一つ目に何を出すか決めたい方は、よかったら覗いてみてください。
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<<<今日の一言英語>>>
I’d like to try one first.
(アイド ライク トゥ トライ ワン ファースト)
意味:まず一つだけ試してみたいです。
使用例:まとめて仕入れる前に、
「I’d like to try one first.
(まず一つだけ試してみたいです)」
と伝えると、小さく確かめてから進めたい意図が伝わります。
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